NEWS
ニュース

お知らせ
2019年1月9日
OPENEDGES社とTAKUMI
OPENEDGES社製DDRメモリコントローラIP/NoCインターコネクトIPの日本国内販売推進で提携

 OPENEDGES Technology, Inc.(以下、「OPENEDGES」)と株式会社TAKUMI(以下、「TAKUMI」)は、OPENEDGES ORBIT™ Memory Subsystem IPの日本国内における技術・販売支援に関する契約に、このほど合意しました。

TAKUMIは高性能グラフィックスIPコアのプロバイダであり、2Dおよび3DのグラフィックスIPコアを長年にわたり設計・開発しています。TAKUMIの2D・3DグラフィックスIPコアは、携帯端末やデジタル家電、車載情報システム等、あらゆる組込みシステムにライセンス使用されています。

日本では、このほど8Kテレビ放送が実用化されました。2020年の東京オリンピックがいよいよ迫る中、視聴者をいわゆる「本格的なスーパーハイビジョン新時代」へといざなう大きな一歩が踏み出されたことになります。この8Kテレビ放送は、SoC業界に重大なインパクトをもたらすものです。この8Kに用いられるSoCでは、メモリ帯域が性能を左右するボトルネックとなっています。また、そのほかでも特に人工知能(AI)やマシンラーニング(ML)用途において、メモリ帯域の広さが求められています。TAKUMIの2D・3D GPUを採用している顧客企業も、レイテンシを抑えた広メモリ帯域が必要という課題に直面しています。

こうしたメモリ帯域拡張への急増する要求に対応するため、OPENEDGESは他に類を見ない帯域性能を有するORBIT™ Memory Subsystem IPを提供しています。DDRメモリコントローラIP(OMC™)とNoC(ネットワークオンチップ)インターコネクト(OIC™)が密接に統合されていることで、性能、帯域、レイテンシをはじめとする高度なシナジーが実現します。ORBIT™ Memory Subsystem IPは、その高性能QoS(Quality-of-Service)マネジメント機能(ActiveQoS™)により、従来システムよりも、平均およびピーク時のレイテンシを50パーセント以上縮小することを可能とします。また、OPENEDGESの最先端DDR Memory Controller IPは、驚くほどの書き込みレイテンシの小ささが特徴となっています。これにより、GPUやAI・ML等、多数のデータ駆動型アプリケーションの性能強化が期待できます。

 (レイテンシ比較(ns), セットトップボックス向けSoC@16nm)

TAKUMIの代表取締役社長、重南 修は、次のように述べています。「近年、GPU IPを利用するSoCは、非常に複雑化し、高性能なメモリサブシステムへの要求がこれまで以上に高まっています。OPENEDGESのメモリサブシステムIPは、当社の GPU IPを使用する顧客企業にとって、非常に優れたソリューションとなります。このほど実現した同社との提携により、当社の重要顧客に対し、当社GPUに限らず、OPENEDGESメモリサブシステムIPを提供することが可能となり、帯域効率のより高いSoCの設計に役立てていただくことが可能となります。さらには、当社GPUやWarping IPの性能強化にもつながります。このたびの提携により、当社顧客企業に大きな価値を提供できると確信しております。」

OPENEDGESのCEO、ショーン・リー(Sean Lee)は、こう述べています。「TAKUMIと提携できたことは、大変喜ばしいことと考えております。同社が提供する高性能グラフィックスIPコアを通じ、この業界で長期にわたってプロフェッショナルと認められている企業です。今回の提携によりTAKUMIとOPENEDGESが連携し、日本のお客様に、高帯域効率とエンド・ツー・エンドQoS機能を有する最上のメモリサブシステムIPを提供します。」

OPENEDGESは、2019年にグローバル拠点を拡張し、その一環として中国にも技術サポートセンターを開設しました。

OPENEDGESについて
OPENEDGESは、スマートIoTを実現するスマートコンピューティング向けIPのプロバイダです。エッジ端末における人工知能技術のデモクラタイズ化(最新技術の大衆化)に向け、OPENEDGESは、AIの高効率高速化と高性能メモリサブシステムという、スマートコンピューティングの2大要素技術に使用できるIPをお届けします。これら2大要素技術のシナジー化により、OPENEDGESはスマートIoTにおいて渇望される性能強化、高効率、高信頼性を実現します。ORBIT™ DDRメモリコントローラIPは、現時点ではDDR3、DDR4、LPDDR3、LPDDR4、LPDDR4xに対応しており、間もなくLPDDR5、DDR5、GDDR6、HBM2にも対応いたします。OPENEDGESの技術に関する詳細は、www.openedges.com をご覧ください。

TAKUMIについて
株式会社TAKUMIは、携帯電話や、デジタルカメラ/ビデオ、セットトップボックス、産業システム等の組込み機器およびモバイル機器向けSoCで使用可能な小規模・低消費電力、かつ表現力豊かな直感的グラフィカル・ユーザインターフェースを実現する、OpenGL ES、OpenVG等の標準規格に準拠したGPU IPコアをライセンス供与しています。GPU IPコアの「GSHARK-TAKUMIシリーズ」は、1億台を超える搭載実績があります。また、TAKUMIは、そのGPUを技術をベースに開発した高性能Warping IPのライセンス供与も行っています。

本件に関するお問い合わせ先
 株式会社TAKUMI セールス&マーケティング・グループ
 電話 03-5419-8690