NEWS
ニュース

製品情報
2010年4月22日
ベクタ・グラフィックス描画の機能・性能を大幅に向上した新製品
「GV330」コアのライセンス開始について

 株式会社TAKUMI(本社:東京都港区芝4丁目3番6号 代表取締役社長:重南 修)は、このたび、組込み機器向けグラフィックスの標準APIであるOpenVG1.1規格に準拠した2Dベクタ・グラフィックス・アクセラレータ・IPコアの新製品「GV330」のライセンス提供を開始したことをお知らせします。

 高度化するユーザ・インタフェースや表示デバイスの高解像度化に伴い、高品質かつスムーズな表示を可能にする高性能グラフィックス・アクセラレータへの要求の高まりを受け、株式会社TAKUMIは昨年の5月にリリースした「GV300」をベースに、描画性能を大幅に高速化した「GV330」を開発いたしました。

 内部のピクセル処理性能を最大32倍(*1)高速化(当社GV300比)し、またバス利用効率の最大化などによりイメージを多用するコンテンツにおける実際の描画性能を最大約8倍(同GV300比)高速化いたしました。さらには、その他の高速化モジュールをオプション搭載とすることで、性能優先や回路規模優先など、対象用途や要件に応じて数通りの組み合わせが可能です。これらに加え、最大8K×8Kのイメージサイズをサポートするなど、最新ニーズに対応した機能強化も行いました。

 「GV330」について、取締役兼研究開発本部長の新田博之はこう語ります。 「GV330は、特に使用頻度の高いベクタ・グラフィックスの描画処理に絞り込んで性能強化を行った製品です。アプリケーションではサムネイルなどのイメージ描画、スケーラブル・フォント描画、地図描画の3つを念頭に置きました。対象を絞り込むことで、大幅な性能強化を実現しながら、回路規模への影響は最小限(GV300比で約8%~15%増(*2))に抑え、GSHARK-TAKUMIシリーズの最大の特徴である小回路規模を踏襲しています。また、GV330では描画処理すべてのハードウェア化がさらに進化しています。TAKUMIはこれからもお客様の声を第一に、引き続き多様化するニーズに対応した新製品投入をお約束いたします。」

 TAKUMIの2Dベクタ・グラフィックス・IPコア(GV300/330およびGV500(3D描画機能付き))は、既に国内外にて複数のライセンス実績があり、各社のSoCに搭載されています。

 5月12日(水)から14日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「第13回組込みシステム開発技術展」の当社出展ブースおいて、「GV330」のデモ展示を行います。
 第13回組込みシステム開発技術展 開催概要
  会期 : 2010年5月12日(水)-14日(金)10:00~18:00 (14日のみ17:00まで)
  会場 : 東京ビックサイト (TAKUMI展示ブース : 東展示棟 東34-25)

(*1) 実行するコンテンツによって変わります。
(*2) 「GV330」の回路規模は、追加する性能強化オプションHWによって変わります。

株式会社TAKUMIについて
 株式会社TAKUMIは、独自の2D/3Dグラフィックス・アクセラレータ・IPコア(LSI用のハードウェア回路) 「GSHARK-TAKUMIシリーズ」を開発・ライセンスしています。組込みシステム向けに特化した高性能かつ小規模・省電力なリアルタイム2次元・3次元描画処理が行えるグラフィックス・アクセラレータ・IPコアや、グラフィックス・ライブラリの開発に注力し、あらゆる組込み機器の表示装置の表現能力を豊かにするソリューションをお客様に提供してまいります。

本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
 株式会社TAKUMI セールス&マーケティング・グループ
 電話 03-5419-8690

本文の製品名、会社名は、各社の商標または登録商標です。