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製品情報
2011年4月13日
グラフィックス描画性能を大幅に向上させた
ハイブリッド型グラフィックス・アクセラレータ・IPコアの新製品
「GV550」のライセンス提供開始について

   株式会社TAKUMI(本社:東京都港区芝4丁目3番6号 代表取締役社長:重南 修)は、このたび、組込み機器向けグラフィックスの標準APIであるOpenGL ES1.1/OpenVG1.1両規格に準拠し、最高性能を持つグラフィックス・アクセラレータIPコアの新製品「GV550」のライセンス提供を開始いたしました。

   GV550は、すでに複数のSoCに搭載されている3D、2Dベクタ双方のグラフィックス規格に対応したハイブリッド型グラフィックス・アクセラレータの従来製品GV500の性能をさらに強化した新製品です。3Dのトランスフォーム/ライティング性能の向上(GV500比 約3倍)、ピクセル性能の向上(GV500比 最大32倍)、バス利用効率の最大化等により、実効描画性能を大幅に強化し、特にGUI用途において多用されるアプリケーション(イメージ処理、スケーラブル・フォント描画、地図描画など)の性能が大幅に高速化されます。

   GV550は昨年リリースしたGV330と共に、当社の第3世代に位置付けられる製品であり、Full HD解像度でも滑らかで自然な描画が可能です。また、GV500で証明された3D・2Dベクタのパイプライン共有化による省規模構造をさらに発展させることで、性能・規模比をさらに高めました。

GV550の性能および機能の主な強化点は以下の通りです。
  1) 3Dトランスフォーム・ライティング処理性能の強化 -最大10M triangle/秒
    3D演算処理性能を約3倍(GV500比)高速化することで、複雑な3Dオブジェクトにも対応できます。

  2) 内部ピクセル処理性能が飛躍的に向上 -最大32倍高速化(GV500比)
    最大で1秒あたり1.6Gpixel(*1)のピクセル処理が可能です。

  3) バス利用効率の最大化、ラスタライザ等描画アルゴリズムの最適化 -最大8倍高速化(GV500比)
    描画全般の高速化と、特にイメージ描画コンテンツ(3Dおよび2Dベクタ)を高速化しています。

  4) 対応テクスチャ・イメージのサイズを拡張 -8K×8Kまでをサポート
    市場のニーズである高解像度イメージをサポートしています。

  5) 高速化モジュールのオプション化 -性能と回路規模の最適選択
    オプション化により、お客様の対象用途や要件に応じて性能と回路規模の最適選択が可能です。

   GV550について、取締役兼研究開発本部長の新田博之は次のように語ります。 「GV550は、GV330で好評だった使用頻度の高い描画処理性能の強化を行った新製品です。GV330で実装したベクタ描画の高速化のみならず、3Dグラフィックス描画でもさらに実効性能を強化しました。また、2Dと3Dのパイプライン共有化をさらに一層進化させることで、回路規模の増加を約2割増(*2)に抑えています。組込み機器のGUIをより豊かにするソリューションとして、当社では引き続きGSHARK-TAKUMIシリーズのラインナップを強化してまいります。」

    (*1) 2Dベクタ・グラフィックス描画時。実行するコンテンツによる。
    (*2) GV550 の回路規模は、追加する性能強化オプションHWによって変わります。

株式会社TAKUMIについて
   株式会社TAKUMIは、独自の2D/3Dグラフィックス・アクセラレータ・IPコア(LSI用のハードウェア回路) 「GSHARK-TAKUMIシリーズ」を開発・ライセンスしています。組込みシステム向けに特化した高性能かつ小規模・省電力なリアルタイム2次元・3次元描画処理が行えるグラフィックス・アクセラレータ・IPコアや、グラフィックス・ライブラリの開発に注力し、あらゆる組込み機器の表示装置の表現能力を豊かにするソリューションをお客様に提供してまいります。

本ニュースリリースに関するお問い合わせ先
   株式会社TAKUMI セールス&マーケティング・グループ   電話:03-5419-8690
 
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